仲良しだからできたわけではありません

 私達は、仲が良かったから「かざぐるま」を作ったわけではありません。それぞれの家庭にはそれぞれの事情があり、バラバラで子供達に日本語を教える機会を探っていた可能性もありました。でも、「2重国籍を持つ子供みんなの日本語教育をどうしていくかを考える。」という大きな目標を持つことでつながることができました。今も決して「仲良くなること」を第一の目的としてはいません。みんなで目標を達成しようとしている結果、いい関係が築けているという感じです。
 うまく言えませんが、「2重国籍の子どもみんな」を考えるときに、「ああ、あの家庭は〜だから、私達とは関係ない。」などということはできません。それぞれの家庭の事情で継続的な日本語の学習に問題が発生した時も、それをみんなの問題として真剣に考える・・そんな風に思っています。だからこそつながれるわけです。
 もちろん、私達は自分達だけがよければなどとも思っていません。私達の耳元には、私達と同じような不安をもっている方々の「どうすればいいの」という声がいつも聞こえているような気がします。どこでどのように日本語を勉強するとかは問題ではありません。同じ大きな目標(2重国籍の子みんなにとって、よりよい日本語教育を考えていく)を達成しようとしている、その1点で多くの方と繋がりが持てればと思っています。


 さて、今日は、みどりの丘補習校や、なかよし幼稚園で教えていた宮城さんに来ていただき、小さい子供に対する国語、日本語教育について教えていただきました。(授業も見ていただきました。)今後もいろいろな面でお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。