「みんな」がまとまるためには・・

 日本語教師になる時、ニーズ分析というものを学びます。これは、教師は個々の学習者がなぜ日本語を勉強するのかを知っていたほうがいい・・という考えが根底にあります。しかし、個々のニーズを優先してしまうと授業が成立しなくなります。(「先生:じゃあ〜をやりましょう。」「生徒1:おれ、そんなの興味ない。」「先生:・・・・」)
 これを解決するには2つ方法があります。1つは、「みんなが興味を持てるような目標を出す。」もう1つは、「みんなのためにやろう。」を強調することです。これを(実験的に)二重国籍の子供を抱える保護者の方に照らし合わせてみます。

「みんなが興味を持てるような目標」

 単純に言えば、「二重国籍を持った子供達が日本語を話し、日本文化について知り、日本的な考えも身につけてほしい。」のようなものです。こういう目標にすれば、個々の違いはマイナスになりません。すべてが1つのケースとして、皆が共有する財産になります。

「みんなのためにやろう。」