かざぐるまもスタートして半年がたちました。

 かざぐるまもスタートして半年がたちました。この間、たった4名の参加しかなく、更新も週に1回がやっとのこのブログを多くの方が閲覧してくださいました。この場をかりて感謝申し上げます。実際、このブログを見て、応援くださる方がいたり、現在かざぐるまが使用している教科書を実際に日本でどのようなカリキュラムで指導しているのかということを教えてくださった方がいたり、模擬授業をしてくださった方がいたり、日本のどの書店に行けばどのような教材が購入できるかを教えてくださった方がいたりと、私達自身もこのブログに助けられています。

 また、このブログを見ていただいてもわかると思いますが、私達はオープンであることを望んでおり、見学者、ゲストの方も常に募集しております。実際にこれまでも何名もの見学者・ゲストの方がいらっしゃいました。

 以下、皆様に、「かざぐるま」のこれまでの活動について簡単に報告させていただきます。

1.授業時間

「かざぐるま」は毎週、週3時間授業を行なっています。4時間にしなかったのは、子供達の集中力を考えると4時間授業をしても、4時間目はアクティビティになってしまうではないかという判断からでした。(もちろんこれはアクティビティが悪いという意味ではありません。)それで3時間は勉強をするかわり、休み時間をたっぷりとって、そこでみんなで遊んだりすることにしました。今のところ、これがとてもうまくいっており、進度的にも(私達自身は全然こだわっていなかったのですが)日本の小学校と同じペースで(あるいはそれよりちょっと早いぐらい)で進んでいます。休み時間には、親子が一緒にお菓子をつまみながらおしゃべりをしたり、即興でロボットゲームをしたり、号令遊びをしたりと楽しい時間をすごしています。この前、ハンガリーのラジオで専門家の方が話しをしていたのですが、子供と大人の脳の大きさはほぼ同じで同じだけの酸素が必要なのですが、肺の大きさにはかなりの違いがあるため、子供達は脳に血液を送るため食べたり、体を動かしたりしなければならないそうなのです。私達はそれを知らずに、これを実践していたという感じになっています。進度的に余裕があるので、3時間の授業を全部使って何かアクティビティをしようか(例えば書道)とか、国語の教科書にこだわらない、楽しい活動についても考えることができています。

2.保護者の連携

子供達が勉強している間、保護者は別室で持ってきた御菓子をつまみながら、ずっと雑談をしています。(もちろん強制ではありません。)今つくづく感じるのが、この大量の雑談がとても重要だということです。大量の雑談を通じて、他の保護者の方がどのような考えをもっているかもわかりますし、べたべたと仲が良いわけではありませんが、問題が発生しても折り合いをつけてそれを乗り越えられる関係が築けています。夏はみんなで集まってプールで遊んだりもしましたし、日本人学校の運動会も全員分の赤白帽を調達してみんなで参加しました(当日になって一人病気になってしまったのですが)。また、1学期の終わりにも、保護者の雑談から「せっかくだから、みんなで手紙を書こうか」という話しになり、最後の授業で、子供が友達に、子供が先生に、先生が子供達に、親が子供達にとみんなで手紙を書き合って、それを交換しました。また、先生が急に来られなくなった場合には、スケジュールを調整したり、保護者のネットワークを利用して別の方に来ていただいたりもしています。こういう点も(大量の雑談のおかげで)今のところスムースにいっています。

3.脱落者0

私達がかざぐるまを立ち上げた背景には、「同じ学年の誰も切りたくない」というおもいがありました。そしてお陰さまで、今のところ誰一人脱落することなく元気に通っています。

4.チャレンジ

その他に、日本語を勉強したいけど、ブダペストまで通えない2重国籍の子がいることを想定して、インターネットのテレビ電話を使って勉強ができるのか実験してみたり(スカイプはビデオ会議ができないのですが、ヤフーメッセンジャーならビデオ会議が可能です。)、小学校7年生の2重国籍の子で日本語ができない子をかざぐるまで受け入れよう動いたこともありました。(結局スケジュール的な調整がつかず、かざぐるま組でこの子が勉強できる日本語学校を探し紹介しました。とても喜んでいただいて私達もホッとしています。もちろん関係は繋がった状態にしています。)

とりあえずこんな感じです。もし興味のある方がいらっしゃいましたら、見学や大量の雑談を楽しみにいらしてください。その場合は、先生に連絡する必要がありますので、私達の保護者のうちの誰かにご連絡ください。