私達には今のところこの形があっているのかも・・・

月刊 海外子女教育2009年2月号に「日本人学校・補習校の運営に携わって」という特集記事があります。そこでは日本語補習校の運営に携わった企業の方の苦労が語られていました。

大変参考になる記事でしたが、私達が持つ視点とは方向性が逆だなということもよくわかりました。この記事では日本人学校も補習校も結構大規模で、商工会が運営に絡んでいたり、日本から教員が来たりしています。ですからこの記事も企業の子息が通う補習校に2重国籍の子供もいる。ニーズが違うしこのため運営は大変だが、工夫に工夫を重ねなんとか折り合いをつけてやってきた・・・という方向性のものです。

でもハンガリーは現在のところ、かざぐるまは4名、そして日本語補習校も9名しか生徒がいません。そして生徒のほぼ100%は二重国籍の子供達です。(補習校は4月から新しく生徒が入りますが、やはり殆どの子は2重国籍の子です。)

将来的にハンガリーでも日本人学校だけではなく補習校に通う子供(特に企業関係者の子息)も増えてくれば上の記事のような状況になるのかもしれませんが、私達かざぐるまは今のところ(もちろん将来的に日本に戻る可能性もあるが、とりあえずは現地校に通い、現地の子供として生きていく)二重国籍の子に継承語としての日本語教育をどう保障していくか・・・とういう視点を中心に据えて動いていきたいと考えています。

1年間やってきて思うのは、企業とか日本人会とか商工会で特に繋がっているわけではない2重国籍を持つ子の親たちがどのように繋がっていけばいいのか・・ということです。あと、周りの方々に助けていただいていることを忘れず感謝し、後はとにかく動いてみれば何とか道は開けることもわかりました。

4月からかざぐるまは場所を小学校に移す予定ですが、そこがうまく(お子さんがいる、いない、またお子さんの年齢に関係なく)国際結婚をし、ハンガリーに移住してきた日本人の方々の交流の場となり、更に短期滞在邦人やハンガリー人との交流の場になればと思います。

夢は大きく!思考・行動は柔軟に!大量の雑談とたくさんの笑い!そして個々が持っている能力をネットワークを通じてみんなが最大限に活かす。そして誰もが入ってこられるようにするため、どんな形でもつながれるようにするためインフォーマルを維持する・・。これがかざぐるまの進む道なんじゃないかな・・・なんて思ったりします。